看護に関する専門的な知識を学べる教育機関には、専門学校や短大の看護科、また看護大学などがあります。その中でも短大の看護科は、看護専門学校との違いがよく分からないという人は多いものです。どちらも在籍期間は2年もしくは3年と同じですし、卒業で得られる資格は準看という点も同じです。短大の看護科には、どのような特徴があるのでしょうか?
短大の看護科には、専門学校よりも学習する範囲や幅が広いという特徴があります。看護専門学校では、看護に直結するカリキュラムを学ぶのが一般的ですが、短大では教養科目などの必修科目もあるため、社会学とか心理学などに関しても学ぶことができます。そのため、看護師として働き始めて短大の時に学んだ内容が役立つことは多くあるでしょう。実際、必修科目で学んだスキルや知識をコミュニケーションの場に活かすことができます。
また、短大の看護科を卒業すると、養護教諭二種免許を取得できるという特徴もあります。これは学校の保健室で働ける資格で、将来は夜勤やシフト勤務もない教育現場で看護師の資格を生かしたいという人にとっては、大きなメリットを実感できるでしょう。また短大で学び、4年生の看護大学へ編入することもできます。短大を卒業して得られるのは准看護師の資格です。そんな中、やはり正看の資格が欲しいと考えた場合、看護専門学校からの編入はできませんが、短大からの編入は可能となっています。キャリアという面においても、短大の看護科の方がフレキシブルに対応できるのではないでしょうか。